cf. Favartia (Murexiella) maculata (REEVE, 1845) "アカネヨウラク"
コメント:アカネヨウラクと言う和名は最初、故鹿間先生がつけられたのですが
 その記載された図鑑『世界の貝』自体にも誤りがあり以降、混乱しています。
 鹿間先生がアカネヨウラクと名付けられた和歌山産の貝はここに写真を載せた
 貝と同じものなのですが『世界の貝』では学名に誤りがあり、アラレツブリの
 balteataがあてられています。
 また、最近のものではよくpelepili(海産図鑑など)にアカネヨウラクと
 していますがこれは誤りだと思われます。
 ネットなどで見ていると確証はないのですが本種と同種と思われる貝に海産
 図鑑ではドロシーヨウラクに当てられているmaculataが使用されているよう
 です。ただ、手元の文献ではmaculataとドロシーが同種であるかどうかとい
 う分からず疑問は解決できていません。
 ただ、言えるのは"アカネヨウラク"と言う和名はここに図示した貝に名付けら
 れた名前だと言うことだけです。
Minabe (Wakayama-Pref),Japan ,in 60m, November 2001.
L:22mm
Inami (Wakayama-Pref),Japan ,in 70m, January 2000.
L:29mm
Minabe (Wakayama-Pref),Japan ,in 60m, December 2002.
L:28mm
状態の良い個体では水管が尻尾のように長く後方に跳ね上がります。
"Ipponmatsu" Minabe (Wakayama-Pref),Japan ,in 50m, October 2003.
L:26mm
Inami (Wakayama-Pref),Japan ,in 70m, December 2005.
L:25mm
まさに茜色の個体です。
Inami (Wakayama-Pref),Japan ,in 60m, January 2006.
L:25mm
色彩変異の多い貝です。(いずれも品があって美しいです。)