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真正腹足亜網 2
(541種)
オニノツノガイ目
(10種)

オニノツノガイ科
世界の温帯から熱帯の潮間帯から浅海の岩礁や砂底、サンゴ礁に広く多くの種が
分布し多産します。(ヤドカリに利用されることが多いので"カニモリ"と呼ばれる。)

殻は塔形で角質のフタを持ちデトリタス食。



 



ミミズガイ科
世界中の温帯から熱帯の浅海のカイメンに埋没して棲息します。
殻はミミズ状で不規則、角質のフタを持ちます。(濾過食)



トウガタカワニナ科
世界の亜熱帯から熱帯の淡水から汽水域に分布します。
殻は塔形で角質のフタを持ちデトリタス食。
老成すると殻頂部が欠損することが多い




ウキツボ科





キリガイダマシ科



ゴマフニナ科

エンマノツノガイ目
(1種)


チグサカニモリガイ科
日本から熱帯西太平洋にごく僅かの種が分布します。
殻は小型塔形で角質のフタを持つ。( 以前はオニノツノガイ科に含まれていました。)

新紐舌目
(93種)

タマキビガイ科
世界中の海岸の岩礁やマングローブ林の飛沫帯に非常に多産します。
殻は多くが小型で円錐形、角質のフタを持つ。



イソマイマイ科


スズメガイ科



カツラガイ科
(ヒゲマキナワボラ科)
世界中の浅海から深海に分布し、多くは他生物の体表につき餌を横取りして生活。
殻の形状は変化に富み、フタ持たない場合とあっても角質で小型。

(殻には厚めの殻皮を被る。)





クマサカガイ科
世界の温帯から熱帯の浅海から深海に分布し種類数は少ない。
低い円錐形でほとんどの種が殻表に貝殻や石をセメントでカモフラージュのため
付着させ表面の特徴が分かり難い。(フタは薄い角質。)
       








ウミウサギガイ科
世界の温帯から熱帯の浅海から深海に棲息し刺胞生物を食餌にする。
ガラス質で卵形から紡錘形の薄い殻を持つ。 タカラガイ科に似るが
主に内唇に歯を持たない違いがある。外套膜は非常に美しい。
(ムギツブダカラガイは他科に分けられる可能性が高い。)
和歌山県からは多くの種類が報告されています。






































タマガイ科
世界中の潮間帯から深海に分布します。
殻は球形や円盤形。フタは角質のものと石灰質のものに分かれる。
砂泥底に棲息し肉食性で他の貝類に穿孔し食餌する。(貝養殖の害貝
となることが多い。)
卵塊は"スナヂャワン"と呼ばれます。









トウカムリ科
世界の温帯から熱帯の浅海から深海に広く棲息する。
殻は中型から大型で堅牢で丸く体層が大きいのが特徴。フタは角質。
主に砂質底を好みウニ類を食餌とする。






ヤツシロガイ科
世界の温帯から熱帯の浅海に少数の種類が棲息します。
殻は中型から大型、薄質で球形。フタは欠く。
砂泥底を好みウニやナマコ類などの棘皮動物、甲殻類を食餌とする。

ベリジャー幼生の浮遊期間が長く分布が広く区別が困難な種類もある。




イボボラ科
世界の温帯から熱帯の浅海から深海に広く分布します。
殻は中形で堅牢、螺塔は激しく歪む紡錘型で特徴的。殻皮は厚く、
殻口は滑層と結節が発達し著しく歪み狭める。角質の殻口に見合わない
フタを持ちます。以前はフジツガイ科に含まれていました。




リソツボ科




カワザンショウガイ科
(ヘソカドガイ科も含まれる。)
世界中の飛沫帯 、汽水域、陸上に棲息します。
殻は小型で円錐形、薄い角質のフタを持つ。




シロネズミガイ科



カリバガサガイ科
世界中の浅海に分布し、多くは他の貝類の殻表につき排泄物を摂取して
生活する。
                   
殻は笠形やスリッパ形で殻口の後方に滑層の名残りの隔板がありフタは欠く。
大型の雌に背負われて小型の雄がいる場合がある。

      
  

ムカデガイ科




ソデボラ科(スイショウガイ科)
世界の温帯から熱帯域(主に熱帯)の浅海に広く分布し、種類数は取り分け
多いわけではないですが特徴の有る目立った殻を持つ種類が多いのが特徴です。
そえぞれ個体数が多く、藻食性で一次生産者的な役割を果たしています。
食用や装飾品に利用されるなど人との結びつきも深い仲間です。

殻は堅固で中型から大型、変化に富み外唇前方に切れ込みがあり、
特等的な長い眼柄をそこからのぞかせる。           
堅牢な角質の曲ったフタと脚を用いて激しい運動を行います。







タカラガイ科
世界の温帯から熱帯の浅海から深海に多くの種類が分布する。
殻は卵形で光沢に富み殻口は歯で刻まれる。 生時は外套膜に被われる。
藻類やカイメン、雑食性。殻は美しく古くから多くのコレクターを
魅了してやまない。通貨に使われていたなど人との関係も深い。

















マツワリダカラガイ科
*最近はムギツブダカラの仲間もこの科に含まれているようです。







ザクロガイ科(シラタマガイ科)
世界の温帯から熱帯の浅海から深海に分布します。
殻はタカラガイ形で光沢のあるザクロガイ亜科と殻全体が深い螺肋で
刻まれるシラタマガイ亜科に分かれます。主に複合ボヤを食餌とする。











オキニシ科
世界の温帯から熱帯の浅海から深海に広く棲息するが種類数は多くない。
殻は堅牢で紡錘形、フタは角質で殻口上方の後管溝が長く伸びるのが特徴。
フジツガイ科に似るが殻皮を持たない。               
多毛類や貝類を食餌とする。この仲間はエビ刺し網に良く掛かります。







ビワガイ科
世界の温帯から熱帯の浅海から深海に少数の種類が棲息します。
殻は薄質でイチジク形からビワ形でフタを欠き雌雄差がある。





フジツガイ科
世界の亜寒帯から熱帯の浅海から深海に多くの種類が広く分布します。
殻は厚質で小型から大型、基本は紡錘型で縦張肋や水管が長く発達する
ものもある。殻皮は厚いものが多く、角質のフタを持つ。
    
ヤツシロガイ科と同じくベリジャー幼生の浮遊期間が長く、遠く
離れた地域に同種が分布する例も少なくない。棘皮動物や貝類を
食餌とする。
                 







翼足目
(23種)

クリイロケシカニモリ科(アミメケシカニモリ科)
世界の寒帯から熱帯の浅海から深海まで多くの種類が分布しますが
ほとんど研究がされていません。殻は細長い塔形、フタは薄い角質。
カイメン類に付着する種類が多いです。           




イトカケガイ科
世界の寒帯から熱帯の浅海から深海まで多くの種類が分布します。
殻は塔形、太い縦肋が際立つ種類を多く含み、フタは角質。  
軟体は刺激すると紫色の液体をだし、多くはイソギンチャク類に寄生し
体液を吸う。同定が難しいものが多いですが美しいので収集家に人気の
ある仲間です。                       





ミツクチキリオレガイ科
世界の温帯から熱帯の浅海に非常に多くの種類が分布します。
殻は細長い塔形で多くは左巻き。水管があきらか、フタは角質。
美しい種類が多く、未記載の種類も多く含みます。  

  



ハナゴウナ科
(ヤドリニナ科、クリイロヤドリニナ科、ヒトデナカセ科を含みます。)
世界の寒帯から熱帯の浅海から深海までに非常に多くの種類が分布します。
殻は塔形や卵形、笠形でときに殻を欠く。フタは角質で持たないものもあ
る。特徴に乏しく同定は非常に困難で多くが寄生生活をおくるため奇主が決
め手になることも多い。自由生活をおくるものもありますが多くが棘皮動物
に寄生(外部・内部)します。                   



分類の体系は『現世軟体動物の新分類体系と世界全科分類表(系統進化生物研究所)』を主に参考にしました。

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